2022.04.22
みなと日記
ほんものとの出会い
生まれたときからスマートフォンがある時代の子どもたち。
遠くの国の動物でも、季節が違うお花でも、クリックすれば
画面を通してたくさんのものに出会うことができます。
ましてコロナ禍である今。
デジタルデバイスの恩恵は、日々感じるところでもあります。
ただ幼い子どもたちに必要なのは、ほんものとの出会い。
アフリカのゾウさんを画面で知ることよりも
庭の片隅のダンゴムシさんと出会うことの方が大切です。
その姿、丸まる特性、
子どもたちでも手にとることの出来るゆったりとした動き・・・。
ダンゴムシを通して
「ふしぎ!」「かわいい!」「生きてる!」「大好き!」
「こわい」「きらい」「大切」「持って帰りたい」「飼いたい」などなど
たくさんの感情や探求心が子どもたちの中で育まれていきます。
でもこれはきっと日本の子どもたちの姿。
アフリカの子どもなら、アフリカならではの生き物との出会いがあるのでしょう。
このように生まれてきた場所、時代によって『違い』があることもあれば
どこでどんな風に生まれても同じ・・・ということもあります。
例えば、子どもたちが最初に描く絵。
これは7歳くらいまでは世界共通です。
最初に描く直線や曲線は、誰に教わることなく
子どもの内側から自然に出てくるのだから不思議です。
同じように世界共通なのは
幼児期はアニミズムである・・・ということ。
お花にもダンゴムシにも、石にも空にも、お人形にもいのちがあり
自分と同じ存在だと感じて心を寄せていきます。
今年もみなとこども園は
NO デジタル
ONLY アナログ
ほんものとの出会いを大切にしていきます。
ご参考までに・・・。